建設機械のいろいろ

荷役・運搬機械は、不整地運搬車、フォークリフト、クレーン、クローラークレーン、ラフタークレーン、ダンプトラック、トラッククレーン・ユニック車、生コン車・コンクリートポンプ車・ポンプ車・ミキサー車、散水車、パッカー車・バキュームダンパー・吸引車、コンテナ車など。

道路・舗装機械は、アスファルトフィニッシャ・モーターグレーダ、マカダムローラ・タイヤローラ・ロードローラ・振動ローラ、ハンドガイドローラ・コンバインドローラ、プレート・ランマーなど。

高所作業車は、橋梁点検作業車・トンネル点検車。ボーリングマシン、杭打ち機、コンプレッサー、発電機・溶接機・照明機器、環境リサイクル機械など。

車両用建設機械を使用した作業の安全を確保するための措置

車両用建設機械を使用する場合の措置については、労働安全衛生規則などで定められています。

車両系建設機械には、前照灯を備える必要があります。
ただし、作業を安全に行うための照度か保持されている場所では、前照灯を備える必要はありません。

また、岩石の落下等により労働者に危険が生するおそれのある場所で車両系建設機械(プルドーサー、トラクター、ショベル、ずり積機、パワーショベル、ドラグショベル、プレーカのみ)を使用する際には、車両系建設機械に堅固なヘッドガードを備えなければなりません。

車両系建設機械を使って作業を行う際には、その車両系建設機械の転落、地山の崩壊等による労働者の危険を防止するために、当該作業を行う場所の地形、地質の状態を調査し、その結果を記録しておく必要があります。

さらに、車両系建設機械を使って作業を行うときは、乗車席以外の箇所に労働者を乗せてはいけません。

車両用建設機械使用時の安全確保措置

前照灯の設置は、作業を安全に行うための照度が保持されている場所で車両系建設機械を使用する場合に行います。
堅固なヘッドガードの設置は、岩石の落下等など労働者に危険が生ずる恐れのある場所で車両系建設機械を使用する場合に必要になります。
乗車席以外の箇所への労働者乗車禁止は、車両系建設機械を使って作業を行う場合の禁止事項です。

作業場所の地形・地質の状態の調査、結果記録は、車両系建設機械を使って作業を行う場合の危険を防止するための対策として行います。
　�@車両系建設機械の転落
　�A地山の崩壊等による労働者の危険を防止

玉掛け作業の安全を確保するための措置

玉掛けとは、クレーンなどの機械にワイヤロープなどの用具で荷物の掛け外しを行う作業のことです。
クレーン、移動式クレーン・デリックの玉掛用具であるワイヤロープの安全係数は、6以上と定められています。
また、クレーン、移動式クレーン、デリックの玉掛用具であるフック、シャックルの安全係数は、5以上と定められています。
クレーン、移動式クレーン、デリックの玉掛用具であるワイヤロープ、つりチェーンなどを用いて玉掛けの作業を行うときは、その日の作業を開始する前に器具の異常の有無について点検を行わなければなりません。
そして、点検によって異常を発見した場合には直ちに補修する必要があります。

安全係数

安全係数とは、安全に使用できる限度や基準などを示す数値のことをいいます。
ワイヤーロープの安全係数は、ワイヤーロープの切断荷重の値を当該ワイヤーロープにかかる荷重の最大の値で割った値のことです。
また、フック、シャックルの安全係数は、切断荷重の最大の値で割った値のことを指します。